潜在株式調整後1株当たり当期純利益を計算しなさい。
- 期首時点の普通株式数は1,000千株
- 当期純利益は60,000千円
- 当期首時点において以下の条件の新株予約権が存在した。
- この新株予約権は普通株式2,000千株分に相当する。
- 権利行使価格は300円
- 期末までに権利行使された新株予約権はない。
- 期首から期末までの平均株価は400円であった。
- 法定実効税率は40%
» 正解は・・・
【解答】40円
60,000 / 1,500 = 40
すべての新株予約権が期首において権利行使されたと仮定して解く。
単純に考えると期中平均株式数は2000株増加しそうだが、新株予約権の権利行使には払込が別途必要なことに留意する必要がある。
300円 × 2000千株 = 600,000千円 ほど
払込が必要なため、その資金を利用して自己株式を調達することができる。
権利行使による払込に起因して増加した資金200,000千円で買い付けることのできる自己株式の数は、
600,000千円 / 400円 = 1500株
である。
したがって、期中平均株式数は
2000 – 1500 = 500株
増加するため、
60,000 / 1,500 = 40
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